栄光の国鉄急行列車


<本州〜九州間の急行>

夕月〔YUUDUKI〕 PC夜行急行 2007年8月20日新設 

 大阪と宮崎を結んでいた急行列車で、1965年10月1日に新大阪〜宮崎間の寝台を主体とする急行として新設されました。この当時は、新婚旅行は、国内がほとんどで、宮崎方面は人気が高く、このため夕月は、新婚旅行列車として、人気を博しました。編成は11両編成(荷物を除く)で、1等寝台(ロネ)2両、2等寝台(ハネ)6両、1等座席(ロ)1両、2等座席(ハ)2両の豪華な編成でした。

 ところが、1968年10月1日改正では、列車名の統合により、日南に改称され、夕月は、3年間で、廃止されました。

 写真は、新大阪駅で、こーちゃん様が1968年8月頃、撮影された貴重な夕月の写真を掲載しています。車両は1等寝台のオロネ10 67です。オロネ10は、20系オロネ21を基本として開発された軽量寝台客車で、当初から床下に冷房装置が搭載されていました。このページの写真は、すべてこーちゃん様が撮影された写真を掲載しています。

0000-14.jpg (49863 バイト) 急行<夕月>オロネ10 67 新大阪駅 1968年8月頃 こーちゃん様撮影

 写真は、当時の新大阪駅です。奥のホームには、急行夕月が停車しています。中央の客車が上記写真のオロネ10 67です。ホームの乗客や売店が、当時の雰囲気をよく表しています。

0000-13.jpg (51960 バイト) 新大阪駅に停車する夕月オロネ10 67等 1968年8月頃 こーちゃん様撮影

 下の写真も、新大阪駅に到着した急行夕月で、5両目が、2等寝台のスハネ16です。スハネ16は、10系軽量客車で、冷房付の車両(冷房工事前はオハネ17)です。6両目は、元特急客車用のスハ44と思われます。この頃、スハ44は、急行用座席車として、使われていました。

1-10.jpg (38273 バイト) 急行<夕月>スハネ16等 新大阪駅 1968年8月頃 こーちゃん様撮影

 寝台列車の名称として、適していた夕月ですが、その後、581系による臨時電車寝台特急夕月として、一時期、復帰しますが、定期列車として蘇る事は、ありませんでした。

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