国鉄特急


<本州〜四国連絡> 

瀬戸 〔SETO〕 PC特急 shindais.gif (1139 バイト)ブルートレイン 2008年4月1日更新 2012年7月1日更新(写真追加) 2012年9月30日更新(写真追加)  2012年12月4日更新(写真追加

 東京と四国の玄関口、宇野を結んでいたブルートレイン。運転区間は東京〜宇野間で、運転経路は東海道、山陽本線にて西に進み、岡山から宇野線で宇高連絡船の連絡駅の宇野まで達していました。寝台特急瀬戸は山陽新幹線が岡山まで開業した1972年3月15日の改正で、四国へ連絡する初めての寝台特急として、急行瀬戸より格上げされ誕生しました。又この時、同時に四国で初めてのDC特急、南風しおかぜ、も新設され、宇高連絡船を介し高松で接続され、本州から四国各都市への利便性が大幅に向上しました。

 写真は、EF65牽引の寝台特急瀬戸です。牽引機はEF65 500番台、EF65509[東]、列車は上り瀬戸16レ、新橋駅付近にて、1972年5月にTakazawa様が撮影された貴重な写真を掲載しています。

 setoEF65509.jpg (44159 バイト) 特急<出雲>EF65 509 新橋駅付近にて 1972年5月Takazawa様撮影

 写真はEF65、500番台牽引寝台特急瀬戸です。牽引機はEF65 508です。HMは瀬戸内海をイメージした美しいデザインです。1974年東京駅にてToyoshima様が撮影された貴重な写真を掲載しています。

setoEF65.jpg (56001 バイト) 特急<瀬戸>EF605 東京駅にて 1974年 Toyoshima様撮影

 写真はブルートレイン20系瀬戸です。車両は20系カニ21、1974年東京駅にてToyoshima様が撮影された貴重な写真を掲載しています。

seto20.jpg (56399 バイト) 特急<瀬戸>EF605 東京駅にて 1974年 Toyoshima様撮影

 写真は宇野駅で宇高連絡船へ向かう通路(通称マラソン桟橋)から撮影した瀬戸、1975年8月撮影、車両は20系の電源車カニ21 5,瀬戸の寝台客車は、余剰となった20系が当初、使用されました。この20系も1977年10月には24系に置き換えられました。

Fh687027.jpg (44377 バイト)特急<瀬戸>カニ21 5 宇野駅にて 1975年8月12日撮影

 下の写真は同じく宇野駅で撮影した瀬戸の東京側、ナハネフ22 24。早朝、宇野駅に到着した瀬戸は、宇高連絡船で四国に渡る貨車を取り扱う広大な構内の中で上がり列車として出発する夜まで昼寝をしていました。宇野線はこの頃、昼間は岡山と宇野を結ぶ快速のみが運行され、かつて特急うずしおや急行鷲羽が往来していた面影はありませんでしたが、夜行のみこの瀬戸や夜行急行として生き残った鷲羽のみが優等列車として運行されていました。

Fh687025.jpg (24597 バイト)宇野駅で待機する特急<瀬戸>ナハネフ22 24 1975年8月12日撮影

Fh687024.jpg (28551 バイト)特急<瀬戸>ナハネフ22 24 宇野駅にて 1975年8月12日撮影

 又、瀬戸が登場した1975年3月を境に宇野線から接続していたローカル私鉄の姿が入れ替わる様に消えています。宇野線の茶屋町から接続していた下津井電鉄の茶屋町〜児島間が廃止となり、又、宇野駅から玉市内を結んでいた玉市営鉄道も廃止になりました。

 写真は、東京駅で出発を待つ瀬戸です。1982年5月3日に、東京駅で、デジアナ様が撮影された写真を掲載しています。1978年10月1日より、東京〜宇野間の牽引機は、EF65 1000番台になりました。

19820503-seto.jpg (54200 バイト) 特急<瀬戸>EF65 1102 1982年5月3日 東京駅にてデジアナ様撮影。

写真は、EF65HM付寝台特急瀬戸牽引機です。機関車は、EF65P型トップナンバーEF65 501です。1985年3月に、高崎第2機関区でのイベントにて、Takazawa様が撮影された写真を掲載しています。

seto501.jpg (63334 バイト) 特急<瀬戸>EF65 501 高崎第2機関区にて 1985年3月 Takazawa様撮影。

写真は、寝台特急瀬戸HMのアップです。1985年3月に、高崎第2機関区でのイベントにて、Takazawa様が撮影された写真を掲載しています。

setoHM.jpg (30633 バイト) 特急<瀬戸>HM 高崎第2機関区にて 1985年3月 Takazawa様撮影。

 写真は大幅な遅れで神戸、元町駅付近を走行する瀬戸です。車両は24系25型、1994年9月18日、デジアナ様が撮影された貴重な写真を掲載しています。

19940918-seto.jpg (64613 バイト) 特急<瀬戸>元町駅にて 1994年9月18日 デジアナ様撮影

 瀬戸は東京〜宇野間のブルートレインとして、さほど変化もない期間が続きましたが、JRが発足して1年後の1988年4月10日の瀬戸大橋線開通により瀬戸内海を渡り、念願の四国高松への上陸を果たしました。まさに本州と四国を結ぶ唯一の寝台特急として愛称にふさわしい活躍を続けてきた瀬戸ですが、新しい寝台列車のさきがけとして1998年7月9日に次世代の電車寝台特急サンライズ瀬戸として生まれ変わりました。

1346-10.jpg (41638 バイト) 特急<瀬戸>EF651112 高松駅にて 1998年7月撮影

 上の写真は、高松駅に到着するブルートレインとして最後の活躍をする瀬戸です。サンライズ瀬戸の登場によりブルートレイン瀬戸は惜しまれながら廃止されました。

※掲載されている画像の転用・転載はお断り致します。また著作権等の知的所有権は全て撮影者の方に帰属致します。


ホームページへ  愛称別メニューへ