栄光の国鉄急行列車

2008年11月8日新設


<四国の急行>

土佐〔tosa〕 DC急行

 国鉄時代、瀬戸大橋が完成する以前、本州から高知県への移動は、宇高連絡船で香川県高松へ渡り、この急行土佐に乗車し、土讃本線で向かうのが定番でした。

 急行土佐は、土讃本線で、四国の南部、高知県まで結んでいた急行で、高松〜高知間のDF50牽引のPC準急うわじまとして、1959年9月22日に新設され、1963年2月1日にはDC化、1966年10月1日には、急行土佐に格上げされました。1968年3月10日の改正では、高松〜宇和島間の急行はうわじまは、キハ58系による5往復となり、土讃本線の主力列車となりました。

 写真は高松駅で出発を待つ、急行土佐です。車両は、キハ65 27、山陽新幹線岡山開業直後の1972年4月5日撮影、後にはキハ20の高徳本線普通列車も見えます。キハ65は勾配路線用で大出力エンジンを搭載した急行型気動車です。JR四国では、このキハ65系は2008年10月まで活躍を続きましたが、惜しくも廃止されました。

 FH000044.jpg (60081 バイト)急行<土佐>キハ65 27 高松駅にて 1972年4月5日

 その後、急行土佐は、JR化後、特急化が進む中で、減便されながらも3往復が存在していましたが、1990年11月21日の改正で、土讃本線の特急群南風、しまんとに、その座を譲る形で、急行としては廃止されました。

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